多汗症とは原因によって二つに分類される
多汗症は、原因となる病気があるかどうかで以下のように分類されていきます。
①続発性多汗症(ぞくはつせいたかんしょう)
・多汗症の原因となる病気がある場合
②原発性多汗症(げんぱつせいたかんしょう)
・多汗症の原因となる病気がない場合
①の「続発性多汗症」の場合、原因となっている病気を治療することで多汗症が改善します。
一方で、②の「原発性多汗症」の場合、原因となる病気がないので、発汗自体を抑える治療が必要になります。
まずは、その持続性多汗症の原因についてになります。
続発性多汗症は主に4つの原因があります。
多汗症の種類
続発性多汗症は病気が原因
~多汗症が病気によって引き起こされている「続発性多汗症」4つの原因~
①結核や悪性腫瘍(ガン)などの発熱性の病気
発熱性などの病気にかかると、体温が上がるので、その上がった体温を下げようとする身体の働きにより、多汗の症状が現れます。
②甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などの基礎代謝が上がる病気
主に、基礎代謝などが上がる病気に関しては、交感神経などを刺激します。
交感神経は「エクリン汗腺」に対して汗を出すように指示しますので、こうした病気になると多汗の症状が起きます。
③医薬品の副作用や化学物質の中毒
医薬品や農薬などの化学物質が交感神経を刺激して、多汗の症状が現われることがあります。
④脳梗塞、事故による脳や神経系へのダメージ
脳や神経系などが直接ダメージを受けると、エクリン汗腺をコントロールしている交感神経もダメージを受けることがあります。
これにより、脳、神経が傷ついた部分や、全身で多汗の症状がみられる事があります。
また、何らかの原因で、耳の下にある“耳下腺(じかせん)”周辺の神経がダメージを受けると『Frey症候群(ふらいしょうこうぐん)』という病気になる事があります。
この「Frey症候群」になると、辛い食べ物などを食べて味覚刺激を受けた時などに、ダメージを受けている神経があるほうの耳のまわりに多汗の症状が現れます。
また、多汗の症状があるのに上記に当てはまらない場合は、もう一つの多汗症になる「原発性多汗症」の可能性が高いです。
原発性多汗症は、原因となる病気がない多汗症になりますが、この原発性多汗症かどうかは次のページにチェック項目があります。
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